知っておきたいコンプリートガチャ規制
ソーシャル系ゲームをプレイする者なら、軽くは知っておいた方がいいと思うので取り上げます。
2012/7/1にマジゲートにおいて、スキルの表示回りの仕様に変更が入りました。発動したことのないスキル情報は一切見られなくなりました。また固有のカードを揃えることによって発動するスキルの条件は「???」で表示されるようになりました。はっきり言ってしまうと改悪です。が、好んで手間暇をかけて改悪する開発者がいるわけもなく、わざわざ改悪するにはそれなりの理由があるものです。
コンプガチャ規制の一連の対応と思われます。この規制の影響範囲を知るにはGREEのページになりますけど、「コンプリートガチャ等に関する事例集」pdfを読んでみるのが一番いいかと思います。
期間限定カードを9枚揃えたら究極の1枚を貰える的な、コンプガチャの代表みたいなのは勿論アウトです。色々な例がありますけど、有料アイテムを複数揃えることを条件にアイテムを提供する事は不可です。
マジゲートとしてかなりアウト気味なのはpdfの4の事例。特定の組み合わせでパラメータのアップなどのメリットを得られるのはアウト、という事例です。本ゲームにおいてスキルをなくす対応はさすがにありえません。無料でも入手できるカードを混ぜる、スキルを1枚からでも発動する等の対応が考えられます。
さまぁ~ずイベントは対応の試金石なのだろうと見ていました。ガチャに入る予定のカードを事前に配りましたし、イベント対抗系カードのスキルは一枚から発動するようになりましたから。
ざっくり見てみるだけでもゲーム的にかなりキツイ事例が多いわけですけど、簡単にまとめてしまうと次の一点。ランダムアイテム課金で入手できるサービスを複数揃えることを条件にしたメリット(アイテム、ステータスアップ等々)の提供はアウトということです。別の見方をするのなら無料ならOKですし、ランダム性を排除した課金でもOKということです。コスリカうんぬんは絶対に大丈夫ということですね。
正直、マジゲートにおけるスキルの発動条件を隠すなどの措置は根本的な対応になっていない気もしますけど、色々と考えられた結果なのでしょう。今回の規制対応は本ゲームに限った話ではなく、課金回りでちょっと凝ったことをしていたら対応を迫られるし、実際に対応していることでしょう。よくある複数枚の進化合成もかなり危ない気がします。
で、規制の結果、健全で面白いゲームばかりの市場になるのかといえば、そうでもない気もします。非常に優等生的な対応をしている例としては、騒ぎの発端と言ってもいいドリランドです。もっともあそこまで単純化されたゲームでないと根本的な対応は難しい気もしますし、あんなにつまらないゲームばっかりになっても困ります。
制約のなかで利益と面白さを追求するのがプロの仕事とも言えますけど、今後どうなるのか。注意深く見守っていきたいところです。
私見ではありますけど、根本的な問題はコンプうんぬんでなくなく、確率の操作だと思っています。確率の明示の方がよっぽど健全化に結びつくのではないでしょうか。